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外壁塗装の工事をする際には必ず高圧洗浄をする必要があります。高圧洗浄をする事で外壁にこびり付いているコケや、カビを除去することができるからです。
しかし、外壁塗装時の高圧洗浄も場合によってはトラブルに発展してしまう事もあります。そこでここでは外壁塗装時における高圧洗浄によるトラブルなどについてみていきましょう。
高圧洗浄以外のトラブルについては以下を読んでおくと事前に対処を行う事ができるかもしれません。
高圧洗浄時、室内に水が侵入するにはもちろん原因があります。
一つは、窓・ドアの鍵の閉め忘れによるもの。
高圧洗浄はその文字の如く、水に圧力をかけて高い水圧で外壁の汚れを除去していきます。そのため、窓の閉め忘れや鍵の閉め忘れなどがあると、そこから水が侵入してしまう原因にもなってしまいます。
また、窓周りのコーキング部分に大きなクラックなどがあるとそこからも侵入してしまう可能性もあります。
高圧洗浄の作業をする際は必ず窓や換気扇の締め忘れがない様にしたいものです。
もし室内に水漏れが発生した場合は、ただちに施工業者に連絡してください。
作業を一時的に中断してもらい、適切な対策を講じた後に作業を再開するのが望ましいです。
そして、外壁の汚れ残りなどもトラブルに発展することがあります。
これは塗装業者が原因であることがほとんどなのですが、家主の方も高圧洗浄の作業が終わった後は業者と一緒に確認する様にしたいものです。
優良業者であれば、作業内容を細かく教えてくれる事もありますので、ぜひ作業の進行具合なども一緒に確認する様にしましょう。
高圧洗浄後に外壁の汚れが完全に除去されていないと感じる場合は、施工業者に連絡を取ることが推奨されます。
また、塗膜が剥がれたり浮いている箇所があれば、それらは手動で取り除く作業が必要です。
高圧洗浄機を使用する際には、その大型エンジンからかなりの騒音が出ることがよくあります。
さらに、水が噴射される際や壁面に水が当たる音も発生します。
風が強い日では、水滴が周囲に飛び散り、これが原因で洗濯物に影響が出るというクレームも時々あります。
もし近隣の方からクレームがあった場合には、速やかにお詫びをし、事情を説明しに行くことが大切です。何も対応しないと、ただ関係が悪化してしまいます。
理想的には、工事が始まる前に近隣の方々を訪問して挨拶し、工事の内容や予定をしっかりと事前に伝えておくべきです。
建築工事を行う際には、近隣住民への挨拶が非常に重要です。事前に10日から1週間前には近隣を訪問して、工事の概要とスケジュール、騒音や水飛沫に関する注意点を伝えることが望ましいです。特に、外壁塗装の作業は予想以上に広範囲に影響を及ぼす可能性があるため、密集した住宅地では少なくとも3軒以上の家庭に挨拶を行うことが好ましいです。
高圧洗浄の日には、窓や換気扇が開いていないかを確認し、しっかりと閉めることが必要です。特にスライド窓は鍵が閉まっているかを確認し、水圧の影響で窓が開かないようにすることが大切です。また、閉じることができるタイプの壁の換気口も事前に閉めておくことを推奨します。
外壁塗装や高圧洗浄を行う際には、技術力が高く信頼できる業者を選ぶことが重要です。経験豊富な職人は、建物の構造や外壁の材質に応じた適切な水圧の調整を行うことができ、作業中のトラブルを減らすことが可能です。
自分で高圧洗浄を行うことによるコスト削減を考えるかもしれませんが、専門知識がない場合、外壁の汚れを十分に除去できなかったり、損傷を引き起こす可能性があります。そのため、高圧洗浄は専門の業者に依頼することを推奨します。
一部の業者は非常に効率的に作業を進め、わずか2〜3時間で全体の高圧洗浄を完了させることがあります。これは専用機械を使用し、家全体の表面を短時間で洗い流す作業です。ただし、この速さが必ずしも品質を保証するものではなく、基本的な下地調整やその後の塗装作業に影響を与える可能性があるため、業者の選定には注意が必要です。短時間での作業完了が、経験不足のスタッフによるものかもしれないため、業者の信頼性をしっかりと評価することが大切です。
高圧洗浄の見積もりにおいて、一括りに「洗浄一式」と記載されている場合、これが不透明な費用計算を隠している可能性があります。建物の広さによって異なるべき費用が一律にされていると、不公平が生じるため、平方メートル単価を明示し、実際の洗浄面積に基づいて費用が計算されるべきです。業者から見積もりを受け取った際には、費用の計算根拠を確認することが望ましく、洗浄の単価と面積に基づいた詳細な説明があれば、その業者の透明性と信頼性を判断する手助けとなります。
実績が豊富な業者を選ぶことは、高圧洗浄において重要です。経験が多い業者は、さまざまな状況に適した洗浄方法や使用する薬剤を正確に提案できます。業者が持つ実績はその信頼性を示すものであり、潜在的な業者については、そのウェブサイトで具体的な事例や会社の歴史を確認することができます。
点検時に業者がどれだけ丁寧に説明するかは、サービスの質を判断する重要な要素です。もし説明が不十分であったり、提出された疑問に対する回答があいまいな場合、その業者を信用して作業を依頼するのは難しいでしょう。クライアントの疑問や懸念に対してしっかりと対応できる業者を選ぶことが肝心です。
一つの業者だけから見積もりを取ることは避けるべきです。適切な業者を選ぶためには、2〜3社から見積もりを取り、価格や提供されるサービスの内容を比較することが望ましいです。これにより、市場の適正価格を把握しやすくなり、異なる業者の対応やサービスレベルを直接比較できます。時間と手間はかかりますが、後悔しないためにも重要なステップです。
通常、外壁塗装の前の高圧洗浄には1日が必要です。これは家全体の隅々まで機械を使用して洗浄するためで、一日で全てのエリアを洗浄するのが標準的な手順です。
高圧洗浄作業の後、塗膜の問題を避けるためには、乾燥期間として少なくとも2日間を設けることが一般的です。この期間は季節にもよりますが、最低24時間は放置する必要があります。
したがって、高圧洗浄と乾燥を含めた全プロセスには合計で3日間が必要となります。
今回は外壁塗装における高圧洗浄作業とトラブル事例についてみてきました。外壁塗装では高圧洗浄の作業は切っても切れない作業です。
トラブルに発展しないためにも、決して業者に任せっきりにするのではなく、家主側でできる事、施工側で行うことをお互いに確認する必要がありそうですね。
そしてトラブルに繋がらない為にも近隣住民への挨拶だけはしっかり済ませるようにしましょう。もし、挨拶をしてない…と言う場合でも以下の記事を読んでおくと適切な対処ができるはずです。