屋根塗装でウレタンとシリコンどっちが良い？それぞれの違い！

屋根塗装は美しい見た目を取り戻すだけでなく、雨風や紫外線から家を守るための欠かせないメンテナンスです。そんな屋根塗装に使用される塗料としてよく名前が挙がるのが「ウレタン塗料」と「シリコン塗料」です。

「業者の人におすすめされたけど、正直何が違うのか分からない…」という方も多いのではないでしょうか？塗装において塗料選びは非常に大切です。どちらを選ぶかで仕上がりや寿命、費用にも大きな差が出てくるため、両者の特徴をしっかり知っておくことが大切です。

この記事では、ウレタン塗料とシリコン塗料の違いや、屋根塗装ではどちらがおすすめなのか解説していきます。

ウレタン塗料とシリコン塗料の違いとは？

ウレタン塗料とシリコン塗料は、屋根塗装においてよく比較される選択肢です。それぞれ特徴・費用・耐用年数などに違いがあるため、目的や環境に応じた塗料選びが必要になります。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、柔軟性が高く細かな凹凸にも密着しやすいという特徴があります。屋根塗装における1㎡あたりの施工費用は約1,500～2,000円程度が相場とされています。耐用年数は約5～10年程度とされていますが、紫外線の影響による劣化が進みやすいため、環境によっては再塗装の頻度が高まる可能性があります。

ウレタン塗料は柔軟性が高いため、複雑な形状や伸縮の多い箇所でも施工がしやすく、小規模な補修や短期使用の場合には向いています。一方、耐候性や長期間の保護性能に乏しく、屋根塗装では経年劣化による症状が発生しやすい点に注意が必要です。

初期費用を抑えて“数年だけ保てれば良い”という用途には適していますが、長期間の保護を目的とした場合には向かない点に注意が必要です。

シリコン塗料

シリコン塗料は、耐久性・耐候性・防汚性に優れ、価格も中価格帯であることから、バランスの良さが評価されています。1㎡あたりの施工費用は約2,500～3,000円程度であり、耐用年数は約10～15年程度と比較的長めです。

シリコン塗料の特徴は、耐候性に優れていることであり、紫外線・雨・汚れへの抵抗力が高く、防汚機能付き製品も多く展開されています。そのため、初期費用はやや高めですが、長期的に見た場合は塗替え頻度が少なく、ランニングコストを抑えられる“バランス型”と評価され、現在では最も多くの住宅で採用されている塗料です。

ただし、硬質である分ひび割れが生じやすく、施工業者の技術力や下地処理の精度が耐久性を左右します。

これらのことから、長く住み続ける場合や、メンテナンス頻度を抑えたい方におすすめの塗料と言えるでしょう。

屋根塗装にはどちらがおすすめ？

「ウレタン塗料とシリコン塗料… 結局どっちを選べばいいの？」このように迷う方も多いかと思いますが、結論から述べると、屋根塗装では“シリコン塗料”を選ぶのがおすすめです。

シリコン塗料を推奨する理由としては、耐用年数とコストパフォーマンスの両面で優れている点にあります。ウレタン塗料は初期費用が安価で1㎡あたり約1,500～2,000円程度とお手頃ですが、耐用年数が5～10年程と短く、屋根のように直射日光や風雨の影響を強く受ける部位には不向きな場合が多いです。

一方、シリコン塗料は1㎡あたり約2,500～3,000円程度とやや高めですが、耐用年数は10～15年と長く、屋根をしっかりと保護してくれます。加えて、シリコン塗料は耐候性・防汚性にも優れ、色あせやカビ・藻の発生を抑える効果も期待できるため、美観を長く維持したい場合にぴったりです。

初期コストを抑える目的でウレタン塗料を選ぶ選択肢もありますが、将来的なコストを考えると、結果的にシリコン塗料の方が合理的な選択と言えるでしょう。

屋根・外壁塗装で塗料を選ぶポイントについて

最後に、屋根・外壁塗装における塗料選びのポイントをご紹介します。

まずは、費用と耐用年数のバランスを考えることが大切です。塗料には、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機などの種類があり、費用や耐用年数が大きく異なります。例えば、アクリル塗料は最も安価（1,000～1,800円/㎡）ですが、耐用年数も最短（3～5年）のため、頻繁な再塗装が必要になります。

一方で、費用と耐用年数のバランスが評価されているシリコン塗料は、2,500～3,000円/㎡で耐用年数は10～15年と、価格と性能のバランス良く、コストパフォーマンスに優れています。

次に、立地や環境に応じた機能も重視しましょう。屋根や外壁は紫外線や雨風にさらされるため、耐候性に優れた機能を持つ塗料が適しています。遮熱性や断熱性、防汚性も備えた塗料であれば、機能性を高めつつ美観や快適性を維持できます。

そして、ライフサイクルコストの視点も忘れてはいけません。初期費用だけでなく、再塗装やメンテナンスにかかるトータルコストも意識しておきましょう。

まとめ

今回は、ウレタン塗料とシリコン塗料の違いや、屋根塗装ではどちらがおすすめなのか解説してきました。

屋根塗装における塗料選びでは、ウレタン塗料とシリコン塗料がよく比較されます。ウレタン塗料は初期費用が安く柔軟性に優れる一方、耐久性や耐候性に課題があります。対してシリコン塗料は、耐久性・耐候性・防汚性に優れ、コスパの良い塗料として人気です。

屋根塗装ではシリコン塗料がおすすめです。初期費用はウレタン塗料より高くなってしまいますが、将来的なコストを考えるとシリコン塗料の方がお得と言えます。