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足場を扱うには資格は必要?資格のメリットや取得方法とは?

建設現場やリフォーム工事など高所作業には欠かせない足場。安全面からも非常に重要な役割を担っていますが、実際に足場を扱うためには資格が必要なのでしょうか?

この記事では、足場に関わる資格の必要性や資格を取得するメリット、そして資格取得までの具体的な流れについて詳しく解説していきます。最後まで読むことで、足場にまつわる資格の全体像が見えてくるでしょう。

目次

足場を扱うには資格が必要?メリットとは?

足場を扱うためには、業務・立ち場によって特定の資格が必要になります。

足場に関する資格は安全性を高めるだけでなく、法令遵守やキャリアアップにも大きく役立ちます。主な資格には「足場の組立て等作業従事者特別教育」「足場の組立て等作業主任者」「とび技能士」などがあります。

資格を取得することで、作業中の事故リスクを減らし、現場での信頼性を高めることが可能です。また、資格保有者は責任ある立場での作業や昇進の機会が増え、建設業界での雇用も安定しやすくなります。

これらの資格は講習や試験を通じて取得でき、未経験者でも受講できるものもあります。足場作業に関わる際は、資格の必要性やメリットを理解し、積極的に取得を目指すことで、より安全で専門的な作業ができるようになるでしょう。

資格取得のための講習は各地で開催されているため、興味のある方・キャリアアップを目指す方は積極的に情報を収集し、資格取得を目指すことをおすすめします。

足場を扱うための資格の種類と取得方法について

足場を扱うためには、現場での安全性を確保し、法令を遵守するためにいくつかの資格が必要です。これらの資格は、作業の種類や役割に応じて必要性が異なります。

以下では、足場作業に関連する主要な資格とその取得方法について詳しく解説します。

足場の組立て等作業従事者特別教育

この資格は、足場の組立て・解体・変更作業に従事する労働者を対象とした安全衛生教育です。平成27年7月1日より施行され、事業者はこれらの業務に就かせる労働者に対し、特別教育の実施が義務付けられているため、受講しない場合は作業に従事できません。また、受講無しでの作業は違法行為となり、取締りの対象となります。

講習内容は、足場及び作業方法に関する知識・工事用設備・機械・器具・作業環境等に関する知識・労働災害の防止に関する知識・関係法令などで構成されており、学科のみで6時間の講習になります。受講料は約8,000円~10,000円程度で、18歳以上であれば受講可能です。

講習は全国各地で開催されており、オンライン講習も提供されています。受講後は修了証が交付され、これをもって作業に従事することができます。

足場の組立て等作業主任者

高さが5m以上の構造の足場の組立て・解体・変更作業を行う際は、この資格を有する作業主任者の選任が必要になります。受講には、足場の組立て・解体・変更に関する作業に3年以上従事した経験が必要になります。また、大学・高等専門学校・高等学校において土木・建築・造船に関する学科を卒業した方で、その後2年以上の実務経験がある場合も受講することが可能です。講習は全13時間で構成されており、作業方法に関する知識・工事用設備・機械・器具・作業環境等に関する知識・作業者に対する教育等に関する知識・関係法令などが含まれます。

この資格を取得することで、現場での指揮監督が可能となり、責任ある立場での作業が期待されます。

とび技能士

とび技能士は国家資格であり、足場作業の技術や知識を証明するものです。3級は実務経験がなくても受験可能で、2級は2年以上・1級は7年以上の実務経験が求められます。試験は学科と実技があり、合格することで技能士として認定されます。学科試験では、施工法・材料・関係法規・安全衛生などを、真偽法で回答します。実技試験では、実際にとび作業を行います。受験費用は、学科試験 3,100円・実技試験 18,200円となります。

どちらか片方のみ不合格となった場合は、次回以降受験する際に不合格となった方のみの受験で問題ありません。

とび技能士の資格は、建設業界での専門性を高めるだけでなく、建設業許可におけるとび・土工工事業の専任技術者としての要件を満たすためにも重要です。

資格取得後は、現場での指導や技術指導者としての役割も期待され、キャリアアップに繋がるでしょう。

資格を取得せずに作業してしまうとどうなってしまう?

足場作業に関する資格を取得せずに作業を行うことは、重大な法的・安全上のリスクを伴います。特に「足場の組立て等作業従事者特別教育」を受けずに作業を行うと、労働安全衛生法に違反し、罰則対象となります。

この特別教育は、足場作業に従事するすべての労働者に義務付けられており、受講しない場合、作業に従事できません。もしも、特別教育を受講せずに作業を行わせた場合、事業者は「6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金」が科されます。

作業主任者資格を持たずに高さ5メートル以上の足場作業の指揮監督を行うことも違法となり、同様の罰則対象となります。

資格を持たずに作業を行うと、作業員自身の安全が確保されず、事故や労働災害の発生に繋がりやすくなります。過去には、資格を取得せずに作業を行った結果、重大な人身事故や死亡事故に繋がった事例も報告されています。これらの事故は、作業員の命を奪うだけでなく、企業の信頼性や社会的責任にも大きな影響を及ぼすでしょう。

以上のことから、法令を守り安全に作業を進めるためにも、足場に関する必要な資格をきちんと取得し、適切な教育を受けてから作業に臨みましょう。

まとめ

今回は、足場に関わる資格の必要性や資格取得のメリット、資格取得までの流れについて解説してきました。

足場を扱うには業務内容や立場によって特定の資格が必要であり、安全性の確保や法令遵守、キャリアアップに役立ちます。主な資格には「足場の組立て等作業従事者特別教育」「足場の組立て等作業主任者」「とび技能士」があり、これらは講習や試験を通じて取得可能です。

資格を取得せずに作業を行うと労働安全衛生法違反となり、事業者には懲役や罰金の罰則が科されます。さらに、資格がないまま足場作業をすると安全面での危険が増し、重大な事故や死亡事故につながる恐れもあります。

こうしたリスクを避けるためにも、足場作業に関わる際は必要な資格をきちんと取得し、適切な教育を受けてから作業に臨むことが大切です。

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