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外壁塗装工事が始まると、日常生活に影響が出てきます。
例えば、「室内の換気」と「塗料の臭い問題」です。外壁塗装中は、換気扇まわりから塗料の臭いが入り込んできたり、臭いが部屋にこもったりすることに悩まされる方も少なくありません。
とはいえ、完全に換気を止めて生活するのも現実的ではないですよね。
では、工事期間中はどうすればよいのでしょうか?
この記事では、マンションにおける外壁塗装での換気扇について詳しく解説していきます。
マンションの外壁塗装工事中において換気扇は、基本的に使えるものの、場合によっては使用を控える方が良い場合もあります。塗装中は塗料の臭いが発生しやすく、換気扇を回すことでその臭いが室内に逆流してくる可能性があるため注意が必要です。
そもそも換気扇は室内の空気を外に排出する仕組みですが、窓が養生シートで覆われていたり、空気の流入口が確保されていなかったりすると、室内が負圧になり、外気を別の隙間から引き込んでしまいます。その結果、「換気扇を回しているのに臭いが酷くなった」という状態になってしまうのです。
換気扇を回す場合は、部屋の反対側の窓や通気口などを少し開けて、空気が流れる通り道を作ることが大切です。完全に締め切った状態では逆効果になります。外壁塗装工事が始まる前に業者と相談し「ここの窓だけでも開けられるようにしたい」などの要望を伝えることで、換気のしやすい環境を整えてもらえるでしょう。
外壁塗装時に発生する塗料の臭いに害があるかどうかは、使用される塗料の種類によって異なります。
油性塗料に含まれるシンナーなどの有機溶剤は、強い刺激臭を放つ特性があり、長時間吸ってしまうと健康被害を引き起こす恐れがあります。具体的には、鼻水・吐き気・めまい・頭痛・睡眠障害・月経不順などの症状が報告されています。この有害物質は、作業中だけでなく作業後もしばらくの間、空気中に残留することがあるため注意が必要です。
近年では、環境や人体への影響を考慮し、低VOC(揮発性有機化合物)塗料や水性塗料の使用が主流化されています。これらの塗料は、従来の油性塗料に比べて有機溶剤の量が少なく、健康被害のリスクを低減することができます。しかし、水性塗料であっても少量の有機溶剤は含まれているため、完全に無害という訳ではありません。臭いに敏感な方やアレルギー体質の方は注意が必要です。
外壁塗装中の換気は、工事の進行状況や養生の状態によって可能なタイミングが異なります。一般的な工事スケジュールにおいて、以下の工程のときは窓を開けての換気が可能とされています。
建物の隙間や接合部分にシーリング材を充填して密閉する作業のことです。この工程中は窓の開閉が可能で、換気を自由に行うことができます。
外壁に付着したカビやコケなどの汚れを高圧洗浄で洗い落としてから、乾燥するまでの間も窓を開けることができます。一般的には、1~2日間程度を乾燥期間としている業者が多いです。
塗装工程が終わって養生が取り外された後は、自由に窓を開けることが可能です。
これらのタイミングはあくまで目安ですので、施工業者によって異なる場合があります。そのため、事前に業者と相談し、換気を希望する窓やタイミングについて話し合っておくことが大切です。
外壁塗装中の臭い対策として、換気以外にも効果的な方法がいくつかあります。以下では「塗装中は外出する」「マスクを着用する」「空気清浄機を使用する」という3つの対策について解説します。
外壁塗装作業中は、塗料の臭いがどうしても室内に入り込みやすいです。臭いに敏感な方や小さなお子様・妊婦さん・ペットがいる家庭などは、健康への影響が懸念されます。このような場合は、塗装作業中は外へ出かけることをおすすめします。塗装作業は、一般的に朝8:00~夕方17:00頃まで行われるので、これを目安に外での活動を計画すると良いでしょう。
また、長時間の作業が予定されている場合は、近隣にあるホテルや親戚の家に一時的に滞在する方法も良いでしょう。
室内で塗料の臭いが気になる場合は、マスクの着用も効果的です。特に、活性炭フィルター付きのマスクは、臭いの吸着能力が高く、塗料の匂いを軽減するのに役立ちます。使い捨ての不織布タイプで約1,000円程度で購入可能です。
より強力な対策を求める方は、有機溶剤系の防毒マスクを検討してみてください。見た目が大袈裟になりますが、約1,000円~5,000円程度で購入でき、より高い防臭効果が期待できます。
室内の空気室を改善するために、空気清浄機の使用も考えられます。
活性炭フィルターを搭載した空気清浄機は、塗料の臭い成分を吸着し、室内の臭いを軽減する効果が期待できます。しかし、空気清浄機の性能やフィルターの種類によっては、塗料の臭いを完全に除去できない場合もあります。そのため、空気清浄機を使用する際は、塗料の臭いに対応した機種を選びましょう。
今回は、マンションにおける外壁塗装での換気扇について解説してきました。
マンションの外壁塗装中は、換気扇の使用が可能な場合もありますが、状況によっては臭いが室内に逆流する可能性があるため注意が必要です。換気扇を効果的に使用するには、工事が始まる前に業者と相談し、一部分だけでも窓を開けられるようにしておく必要があります。
油性塗料に含まれる有機溶剤の臭いは、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。近年は、有機溶剤が少ない水性塗料が主流となっていますが、完全に無害という訳ではないので注意が必要です。
換気以外の対策としては、塗装中は外出・マスクの着用・空気清浄機の使用などが挙げられます。これらの対策を講じることで、塗装工事期間でも安心して過ごすことができるでしょう。